講演会を終えて:その2


講演会で色々な刺激や、カルチャーショックをもらいました。
すごく貴重な経験だったので、忘れないうちに思った事を追加で書いておこうと思います。

私がこれから書くことは、あくまで通りすがりの卒業生の意見です。
いつも見守ってくれている先生方の意見を第一にして…でもこんな意見もあるんだよ~と、頭の片隅にも置いてもらえたら嬉しいな…。


講演会で二人の生徒さんから、「会社を作るにはどうすれば良いか?」という質問をいただきました。会社を安易に作ることの恐ろしさを講演会でお話したのですが、私は話ベタなので、伝わりきらなかったのかな?と…。もしくは、純粋に起業に興味がある子がいるのかなとも思いました。

別のところで「良い大学に入らないとバカにされるから、私は良い大学に行って、良い企業に勤めるって、もう決めてるの!」と断言する生徒さんもいました。

私の母校はいつの間に進学校になってたの?!と、けっこうなカルチャーショックを受けました。(苦笑)でも高校の先生が、そんなことを生徒に教えるとは到底思えない。どこで誰に、そんなこと教わったんでしょうか…?中年の身として、けっこう悲しかったです。


これらに共通することは、自分の会社や有名大学という「カタチ」に考えが囚われすぎていることです。
自分で会社を作ったり、(人からバカにされない)有名大学に行くことは、あくまで夢をかなえるための目的の手段です。

いつしか自分自身がその手段に踊らされて、有名大学卒でない人や、会社に地道に勤めている人をバカにする人になってしまわないか、先々ちょっと不安です…。
そこまで考える余裕は今はないかもしれないけど、いつかどのタイミングかで考える機会があれば良いのですが……。

一つ断言させて欲しいのですが、有名大学や大企業に入ったら”もれなく”全員幸せになれるわけがない!!!そんな安直に幸せを手に入れることは、誰にも出来ません。東大や東京芸大に行けたとしても、将来の保証は何もないのです。

自分の仕事の宣伝で恐縮ですが、大学選びの本の挿絵やコミックを書かせて頂いて、とても良い勉強になっています。


私は講演会で、あえて作家になることの大変さをお話しました。
これまでの仕事やイラストのメイキングを披露すれば、簡単に人気者になれたかもしれません。でも、私は自分が人気者になるために、母校にお話をしに来たのではないのです。

話を聞いて、実際に一番参考になることは、やはり失敗談や苦労話です。この先、後輩が同じシチュエーションになった時に、思い出せる話をしようと思いました。(まぁ…私の話はちょっと怖すぎたかな?苦笑)

でも今の子が真っ先に興味を引くのって、「インスタ映え」するお洒落で楽しい職場なんだろうなと、講演会の空気感でスグに分かりました。(笑)周りの人にバカにされない大学や職場に行って、人並みの暮らしがしたいという欲求…かな。

でも苦労してでもフリーランス作家になりたい子が、カミングアウトせずとも、あの場に少なからずいたと信じています。だから、少数派のマイノリティーの生徒さんの心に響いてもらえれば、私はそれで十分です。そういう人は、このブログも読んでくれてると信じています。とにかくガンバロウ~ね!


学校のデザイン科って、とくに自由な創作の空間だと思うんですが、クラスは女の子がほとんどだったので、同性間の難しさや息苦しさを肌で感じました。

私がいた頃は、男子が3分の1居たので、まだ風通しは良かったです。教室で、自分で描いた漫画を読んで、自分で笑ってる人がいたり、休み時間にギターをかき鳴らす男子がいたりして、とても自由でした。

女子が集まると、けっこう色々面倒くさいもんね…。

色々考えて、また気付いたことがあったら書こうと思います。

追記:質問に来てくれた生徒さんで、自分に顔立ちや雰囲気がまるでソックリな女の子がいて、ものすごい驚きました。あまりにクリソツなので、在学当時の私が、まだ生霊として彷徨ってるのかと思いました。奇跡!!まぁ…その子もきっと、これから苦労するだろうな。><;
(自分に似て?)とても品のよい感じの女の子で素敵でした。